A:新築披露宴に招待されていて、たくさんのゲストが招かれているのなら、その前に届くように贈ると良いでしょう。当日、持参するのは、ほかの招待客の手前、避けたいものですが、どうしても当日にという場合には、そっと渡す配慮が欲しいですね。後日に贈る場合は、手みやげ品を持参して、「お祝いは後ほど、改めまして」と一言ことわるといいと思います。
A:生まれた、と聞いたら、すぐにでもお祝いを贈りたいと思うところですが、出産祝いに限っては、1ヶ月くらいたってからのほうがいいと思います。母子ともに健康状態が安定するまでにそのくらいの時間がかかるからなのでしょう。お祝いの品としては、生まれてすぐ必要なものは、すでに身内が用意しているはずなので、3ヶ月から1年ぐらいあとで必要になるものがよいでしょう。ベビー服や靴などを贈ると喜ばれますよ。
A:進学祝いというのは、基本的には身内や親戚、ごく親しい間柄で贈るものです。直接、会ったことがない場合なら、特にお祝いを用意しなくてもかまわないと思います。親しさの度合いにもよりますが、特に親しい友人の子なら、図書券や文具などがよいでしょう。ただし一度入学祝いをあげたら、つきあいがある限り、高校、大学、就職までずっとお祝いをあげる覚悟は必要ですよ。
A:上までつながっている私立の学校なら、そのつどお祝いは必要ありません。最初だけで十分だと思います。親戚で何か言ってきたら、おめでとうのカードを、本人が「おばあちゃん、今度、中学に上がるんだよ」と報告してきたら、お小遣いをかねてちょっとあげる、ご近所の方が地縁で皆さんがやっているようなら、文具券、図書券でも差し上げるくらいのお付き合いをしてもいいと思いますよ。でもそれも、中学祝いまででしょうね。
A:金婚式だからといって金にこだわる必要はありません。それよりも、家族そろって食事会をするとか、夫婦に旅行をプレゼントするとかいうほうが、ずっと記念になるのではないでしょうか。
A:夫婦で共用できるマッサージ器やインテリア用品などであれば、まとめて贈っても問題はないと思います。親戚みんなでまとめて旅行券など、金額のはるものをあげるという手もありますね。身につけるものや個人で使うものであれば、やはり別々に用意した方が無難です。
A:少子化時代、どちらの実家も自分たちが孫に贈りたい、と思う気持ちは強いもの。雛祭り(ひなまつり)の雛人形は、本来は妻の実家から贈るのが昔からの習わしです。でも、しきたりにこだわって妻の実家だけで贈ってしまうと、夫の家族とのトラブルの元にもなりかねません。相談して、両家で一緒に贈ってもいいですね。
A:出産祝いに限らず、なにかお祝いをしようと思っていたら、先方の家族が亡くなったということもあります。でも、誕生も就職も、その子にとっては二度とないことなので、やめてしまったらかわいそうだと思います。メッセージをつければいいと思います。「ご不幸ですけれど、お子さんにとっては一生に一度ですから贈らせていただきます」とその一言に心遣いを感じてもらえるのではないでしょうか。